お題「これまで生きてきて「死ぬかと思った」瞬間はありますか?身体的なものでも精神的なものでも」
今思っても、無謀としか言いようのない自分の行動に、よく生きてたなと思った瞬間のひとつの出来事があります。
私が通っていた小学校から家までの道のりは、道路を隔てて二通りの歩道がありました。
先に歩道橋を渡って家に面した歩道を通るAと、
学校からすぐの歩道を通るBがありました。
パターンBは、家を少し通り過ぎて信号を渡って少し戻る道でした。
どちらの道を通っても、距離的には同じだったので、
日によって友達の家に近い方を通る感じでした。
その日、私は友達と道路Bを歩いていました。
ふと道路Aを見ると、兄が私と同じようなペースで歩いているのが見えました。
普段、下校時間が違う兄が同じ時間に帰ることがめったになかったので、
私は嬉しくなって、兄をチラチラ見ながら歩いていると、兄はわざと少し早歩きして先に帰ろうとしていました。
兄を追いかける私を見て、兄はわざと止まったり走ったり、私と鬼ごっこをしているように逃げていました。
当然、兄の歩いている道は、そのまま曲がれば家についてしまう場所に到達しました。
その時、私は何を思ったのか、兄と同時に家に着きたいと思ってしまったんですね。
もっと早く走れば兄に追いつくと思って猛ダッシュしたのです笑
私は髪を振り乱して、走って信号のある場所まで行き、信号が青であることを確認してすぐさま横断歩道を渡ろうとしたその時です。
キィーーーーーーーーーーーーーー!
普通ならその後、ドン!そして空を飛ぶ私の構図が思い浮かびます…が、
私の場合、車が私に当たる寸前で止まってくれて、走っている私を最後まで走って渡り切らせてくれたのです。
流石に笑ってみていた兄も、真っ青な顔をして私の方に駆け寄ってきました。
車のブレーキ音を聞いた瞬間、終わった…と思ったらしいです。
まさに101回目のプロポーズの武田鉄矢のダンプのあのシーンを、そのドラマが放送される何年も前に実現していたのです笑
結局、信号は私が見たときの青は、赤になる寸前の最後のチカチカしている青だったみたいです。
一つのことに集中しすぎて周りが見えなくなってやっちまった~っみたいなことは、
この時以降にも何回か(何回も?)ありました。
あとで思い出しても、あの時運転手がちゃんと前を見ていなかったり、判断が遅ければ、死んでいたかも…と思う瞬間でした。
あの時の運転手さん、本当にすみませんでした。そしてありがとう💖